TEAM TOKORO Plus α2nd
——1回戦の試合の感想をお願いします。
小谷直之(以下、小谷) 1回戦は金原さんの指示にしたがって無理にとりにいかなくてもいいと。引き分ければあとはみんながなんとかしてくれるという。手堅くいこうと。決勝目指して頑張ろうという作戦です。
今成正和(以下、今成) え〜っと誰でしたっけ? (寒河江選手とは)いつも練習しているんで。練習よりもかたい内容でした。なんですかね、そうですね、ちょっとう〜ん、やっぱ強いっす。普通に寒河江さんが強かったです。うまいっす。
中村大介(以下、中村) 1回戦ここまで一本勝ちがなかったので絶対とってやろうって気持ちだけで、伊藤選手から取れてすごく嬉しかったです。久しぶりだったんで(一本)とったのが。で、次も樋口選手もグラップリング専門の方なんでチョー強かったんで、きつかったんですけどほんとチームのために頑張れて。やっぱQUINTET楽しいです。所さんvs宇野さんが見たかったんで頑張りました。
——ご自身が宇野選手と闘いたいという気持ちはなかったですか?
中村 それはありましたけど、樋口選手が強かったです。
所英男(以下、所) こういう形で宇野さんと対戦するとはという感じだったんで気合入ったっすね。ちょっともうバッティングあった時にみんなに「固い、固い」と言ってもらってそこから頑張れたんです。(宇野選手は)後半攻め込まれて強いなぁと思って終わりました。
——所選手的には金原選手にまで回さずに自分で仕留めようという感じだったんですか?
所 金原さんがいたから気楽にやれていたはずだったんですけど固かったですね。(金原選手が)いるから大丈夫だよって言ってもらったんですけど、入れ込み過ぎちゃいました。
——では、決勝戦の感想をお願いします。
金原正徳 CARPE DIEMの人たちはほとんど練習したことあるメンバーだったので、誰が来るのかというか僕が一番最初に出てくるというのは向こうは分かっていたので、誰が僕とスパーリングした中で一番相性がいいのかと自分で思った時にやったことないのが唯一橋本選手だったんですよ。で、橋本選手が一番最初に来るのかなぁとイメージトレーニングしたんですけどまさかの岩崎選手だったんで、これはちょっと(一本)取るのはシンドイかなと思ったんですけども。(一回戦で)仕事してなかったので取りたかったんですけどやっぱ牙城を崩せなかったのが申し訳ないです。あとは小谷さんの筋肉の話で控室の空気がめちゃくちゃよかったんで。グリコーゲンの話とパンプアップの話と、もう小谷さんのおかげです。
小谷 そうですね、もともとチームで呼ばれた時に所さんから「今回はCARPE DIEMを倒しましょう」と。だから当たったらなんとか見せ場を作ってやろうと考えていたのでそれがうまくいけてよかったなというのはあります。あと、極めたからよかったですけど計量の時から散々最近ボディビルにハマっていて筋肉の話ばっかしててこれで全く通用しなかったら変な宗教にハマったと思われたと思うので、今日でみんなちょっと考え方変えてウェイトトレーニングするようになると思います。
中村 1回戦がなんかすごい疲れていたんで、小谷さんのファイトを見て自分も抜くつもりでいったんですけどやっぱり強いですね。すごく強くて。でも、小谷さんに元気をもらいました。
——あの場面で小谷選手が一人抜いてくれていたのは大きかったですか?
中村 大きいですね。
小谷 やっぱり1回戦で中村さんに抜いてもらったんで。ちょっと今回は頑張んないとなと。
中村 なんか、すごいいいチームです。
今成 極めたかったですけどあまりにも(橋本選手が)上手過ぎてそんな感じにならなくて。守っちゃいました。なかなかポジショニングが上手で自分のいい形が作れなかった。まあ、攻めさせつつという感じが多いのでよかったのではないかと思います。
所 あっ、何にもやってないんですけど。。。
——所選手は念願の初優勝ということでしたけど、あの場面で今成選手と橋本選手の最後終わった瞬間はどういう気持ちでしたか?
所 もう、今成さんが叶わない相手に僕が叶うわけがないので、まわってきたらどうしようかと思っていたんですけど。
金原 チームみんな思ってました。言ってないですけど心の中では「十段(=今成)頼む、十段頼む」って(笑)。見てる方は余裕があるか分からないですけど、今成さんはそんな大丈夫だったって言ってますけど、やっぱり(橋本選手が)うまくて逃げれなかっただけで。こっちからするとヒヤヒヤしていて。
——それは、大将の所選手にまわったらヤバイなぁと思っていたんですか?
金原 もう、それです!
所 もう、自分もそう思ってたんで。ホッとしました。めちゃくちゃ嬉しかったです。
——所選手と中村選手に関しては悲願の初優勝ですよね。
所 いやぁ、そうですね。
中村 ホントそうですね。これ(手作りの優勝メダル)が欲しくて頑張ってるんですけど、みなさん強くて。でも楽しいです。楽しかったです。
——CARPE DIEMを倒しての優勝ということですがいかがですか?
所 そうですね、やっぱりチームの勝利は嬉しいですね。ホントにみんなで勝ち取った勝利なのでよかったです。
——中村選手、今回は所チームで優勝したいという気持ちが強かったですか?
中村 同世代で一緒にというか、自分はあまり出稽古しないので分からないですけど同世代の格闘技界で生きてきた人たちなので、優勝目指したのがすごく楽しかったです。
——所選手、今まで優勝できなかったチームと今回優勝したチームの一番の違いはなんですか?
所 いやっ………それは………その日のコンディションとかあると思うので一言ではなんとも言えないですけど。今日は優勝する日でした。うまくいろんなのがハマって最後僕にまわってこなかったというのも。。。
——優勝した一番の勝因はなんでしたか?
所 金原さんのいろいろ作戦やらなんやらやってくれて、それが軸になって動けたのが大きかったと。
中村 決勝のオーダーもドンピシャですよ。
金原 あれよかったですねぇ。歳の順でやったんですよ。僕が一番最初だったんで。このチームみんな1回戦もどうするって言っても「任せます、任せます」ばっかりで永遠に決まらなくて。まとめる人がいないんですよ。みんな個性が強いので、決勝も歳の順で行きましょうって言って、所さんより今成さんのほうが上なんですけど、リーダーは最後で歳の順でいきましょうっていうのがちょうどうまくハマったっすね。リーダーはもっているなぁと。
小谷 万が一決勝で大将同士になった時のプレッシャーはハンパないと思いますよ。自分は大将絶対やりたくないですもん。
金原 歳の順でスター(=所)が先にいっちゃって、十段が後とかだと不利ですよね。そこが逆だったからよかったですよね。ホントの歳の順でいってたら優勝できなかったですね(笑)。
——1回戦も含めて金原選手の参謀ぶりというのは大きかったということですか?
中村 大きかったです。セコンドの声聞こえました。
——決勝戦の2戦目(小谷vs白木)で指導を回避しながらの粘りはいかがでしたか?
小谷 いや、ホントそれこそ金原さんの指示で(笑)、言われたら動くと。
金原 ずっとやめたいって顔してたから。
小谷 試合自体やりたくなかったから。足痛めたし。いいコンディション同士で対決したかったんですけど。
TEAM CARPE DIEM
——1回戦の試合の感想をお願いします。
岩崎正寛(以下、岩崎) グラントさんですね。若くてすごい強いのは分かっていたんで一番最初に僕があたって止めようというのが作戦だったんで。うまくいってそれはよかったなと。強かったですね。これからどんどん強くなるだろうし、いい選手だなぁと思いながらやりました。パワー型の選手だったんで僕がぶつかって止めるのが一番危なげがないなと。一番最初に波に乗らせるよりはいいかなと思ったんで。
世羅智茂(以下、世羅) 内柴さんはアテネオリンピックの時から知っていて組み会えたのはラッキーだったんですけど、体幹が強くて樽みたいな体型でプレッシャーとかすごかったです。反応も早かったです。普通の抜け方と違った。フィジカル使ってというか。メダリストのパワーはすごかったですね。けっこうパスとかも上からのプレッシャーとか怖くて。組手とかも半分打撃気味の組み手争いですごかったですね。できれば極めたかったですけどそれ自体が難しかったですね。そこがちょっと残念でした。
白木大輔(以下、白木) 小見川選手2回目だったんですけど、今回は体重差があったんで4分ということだったんですけど、こちらもとろうというのはあったんですけど、小見川選手の瞬発力というか4分間のまとめ方がすごくうまくて。最終的に下を選択した時に得意の腕固めで極められそうになって時間が残り15秒だったんでこのまま選択的には終わろうかなという感じでした。4分以上あったら極められたと思います。伸びてはなかったんですけど形が入ってるなというのはありましたので。
竹浦正起(以下、竹浦) 伊藤盛一郎選手はすごい動く選手だというのは知っていて飛びつき系の動きとか一発が動きの中でとっていく選手だと思っていて、自分も最初の4分くらいは取りにいくつもりで動いていたんですけども、4分過ぎたあたりから分けたほうがいいかなと自分の中で橋本さんに託そうと思っていたんでそこでちょっとうまくごまかしながら、サブミッションのエスケープとか首系は得意だったんで入っても逃げつつやろうかな、指導取られないようにして橋本さんにつなげました。
橋本知之(以下、橋本) 僕はあんまり1回戦も(みんなが)決めてくれかなと思っててまわってこないでくれと思ってたんですけど、大将の相手はけっこう僕がブラジリアン柔術、道着を着る試合をメインでやっているんですけどその相手の選手は同じ選手で階級2階級上のトップ選手だったんで、まあ全然簡単じゃないというか。どっちかというと僕はけっこう軽いし分が悪いかなって思ったんですけど。トップが強い選手なんですけど、下からもうまく足関節のプレッシャーとかかけながら闘えて最終的にはトップとってそこからパスにいって三角に入れたので、僕がやってるフィールドのトップ選手相手にそういうパフォーマンスをQUINTETで見せられてラッキーだったですね。柔術やってる人も分かる試合だったと思うので。勝ててよかったです。
——決勝戦の試合の感想をお願いします。
岩崎 初戦で金原さんが残ってたから来るのが分かっていたので最初に止めないとヤバイと。実力は知っているんで、僕が出ました。まあ、止め役なんで。今回はそういう役割だと思って出たんですけど。最初はお互いに分かっているからやりながらお互い空気感読みあっちゃって。「待つなよ」とか思いながら、でも向こうも「待つなよ」って顔してたから、お互いが受けが強いからなかなか入れない空気感ができちゃって。まあでも僕としてはそれでがっちり止めていくのが作戦だったんで悪くないかなと思ったんですけど。指導のタイミングとかチラチラ警戒しながら自分で動いていって分けれたので。それも自分の仕事としてはしっかりできたかなと思います。
世羅 あんま敗戦は語りたくないですけど、ちょっとやっちゃいましたね、今回は。ポジショニングとかは全然圧倒できたんですけど要所要所で逃げられて、ちょっとどういう感じで入られたのか覚えてないですけど、下から三角はちょっと想定してなかったですね。(三角が)入ったらかたかったですね。逆に流したんですけどうまいこと首に足が密着してたんで、難しかったですね。流れを向こうに持っていかれたんで、優勝に貢献できなかったのは申し訳ないですね。
白木 相手も疲れてたんで指導でうわまったというか一本は取りづらいなというのがあって作戦を変更して、指導のほうでいこうと思ったんですけど。そこでうまく止められてしまって引き分けなんですけども僕自身の役目は果たせなかったっていうのが正直なところです。
竹浦 あとがなかったんで(試合に)行く前に最後に岩崎さんに「やれるの全部やってこい」って言われてけっこうそれで吹っ切れたというか。やられてもいいからやっちゃおうみたいな感じで気持ちは逆に楽だったんでけっこう攻めれて技もかかったんですけど、ヒザ十字とかも音がなっていったかなぁと思ったんですけどなかなかタップしてくれなくて。後半も首が行けそうだったんですけど自分が疲れちゃって腕が。最後取りきれなくて引き分けになってしまったという感じでしたね。(終わった瞬間は)もう橋本さんにかけるしかないと思ってました。先ほどと同様に(笑)、橋本さんに二人決めてもらうしかないと。ホントでも橋本さんならあるかなぁと思ってたんで、託してました。
橋本 僕は今度こそ闘わずに優勝しようと思ってたんですけど、しかも相手も今成さんでサブミッションオンリールールで極める力が強いし、かつ極めに対するディフェンスも強くて、まあでも僕がぬかないと勝てないんでアグレッシブに行こうと思ってたんですけど。普段僕が出ている試合がポイントで勝てばいいみたいなところがあってけっこうポジションを取るところの部分は練習しているんですけど、極めきるという部分ではけっこう三の次ぐらいになっているんでその辺の極めきる技術というかその辺がやっぱりまだちょっと未熟で極めきれなかったという感じですかね。でもこういう舞台で今成さんはかなりグラップリングでは国内でトップクラスの選手だと思うんですけど、そういう選手と試合をする中で自分のパフォーマンスを見せれてとりあえずよかったですね、負けちゃったんですけど。残念なんですけど、その点においてはよかったです。
——今回は4連覇がかかっていたところもありましたけども。
岩崎 抜擢されているんでプレッシャーはもちろんありますけども、あまり俺らはお互い全員を信頼しているんで。負けてはしまったけども誰一人のせいでもないと。要するにチームのバランスとか全部見て、采配をみんなで決めてそれがたまたまこういうふうにハマっただけなんで。別に一番最初のファースト(QUINTET FNT)のHALEOチームが出てきたホベルト・サトシが出てきた時だって本当だったら逆転のことが起きたわけじゃないですか。ただチーム力ですよね。あんときは世羅が活躍してああやって優勝することができた。じゃあ今回は誰のせいかって誰のせいでもないです。なんでプレッシャーはもちろんありますし、今後もじゃあ優勝できなかったから次にってなっていって僕らが優勝候補から外れることはないと思うんですけど、だけどチームでやるからにはチームで背負って、5人で背負って今後も闘っていこうという感じですね。
——橋本選手、普段やっていることとQUINTETでの違いってどういうところに感じましたか。
橋本 そもそも僕道着着るほうをメインでやっているんで。道着があるのとNO-GIだと全く違ってきて。僕2ヶ月くらいコロナで道着の試合がなくてグラップリングの試合があって色々勉強したことが使えたんで。大きな違いはヒールがないことですね。ヒールっていうのはトップクラスで強いサブミッションの一つなんで。それがないっていうのでより極めるのが難しい。ヒールがあった方が極めやすいですよね。ヒール込みでの闘い方というかそこがまた違ってくるので。フットロックの一つなんで、フットロックの一つなんですけどけっこうその中でもトップクラスで強い。ニーバーとかアキレスとかいろいろフットロックあると思うんですけど、その辺をトップからもヒールいけるしボトムからもヒールいけるんで、ヒールのプレッシャーかけつつ押さえ込みにいくとか、いろいろ変わってきます。
TEAM ONEHUNDRED
——試合の感想をお願いします。
八隅孝平 小谷とやったんですけどむちゃくちゃかたくて。いろいろ試してみたんですが全く何も歯が立ちませんでした。チャンスが来なかったっす。もっと亀にさせようっていうんだったんですど、そこに至る前の問題であって拒否されるのも想定してたんですけどそれ以上のものでしたね。わき挟まれたら何もできないんで。わざと下になってちょっとチャンスをあげようと思ったんですけど、両手で手を持つんで何もする術がない。だからちょっと厳しかったですね。かなり頑張ったんですけど、まだまだ技量が足りないというか、組み技に差があると技量のグレーゾーンになってとれなくなっちゃうんですよね。もっと点数とかあれば別ですけど。ああやって拒否されると俺のテリトリーに入ってこないんで、あれはもう仕方ないですね。でももう分かってたことだからそれ以上のことをしなきゃいけないんですけども、僕の腕があれ以上いかないです。
寒河江寿泰 今成さんと試合だったんですけどいつも練習してて師匠でもあり、勝ったら師弟対決で下剋上じゃないですけど師匠破りがあるんでできたらとりたかったんですど、師匠の壁は厚かったなという感じでしたね。思ったように攻められなかったし、攻め込まれる場面のほうが多かったのでまだまだ遠いなって感じですね。試合で真剣勝負で今成さんとできる機会はなかなかないんで、今日はチームは負けてしまって残念ですけど今成さんと試合できてすごい嬉しかったです。ありがとうございます。
伊藤健一 一番苦手な選手だと思っていたのでやっぱり予想どおりにやられてしまいました。引き分けに持ち込んで勝ちたかったんですけど、予想どおりにやられて悔しいです。
樋口翔己 極めるチャンスは今日の試合の中で僕が一番あったと思うんで、ちょっとそこを極めきれなくて悔しいですね。流れが向こうにいってたんでここで取り返したかったなという思いがありましたね。あとはポジションはけっこう取れたんですけど、インタビューではカウンターびびんないでガンガン行くのが自分の強みっていったんですけど、これ失敗したらちょっと悪いポジションになっちゃうなとか考えながらやっちゃったんで、もうちょっと極めの部分修正してもっとうまくなりたいなと思いました。
宇野薫 所選手の話は後にしてこのメンバーで闘えて、寒河江君、八隅君、伊藤さん、樋口君と試合ができたこと本当に感謝してます。本当にありがとうございました。ちょっと結果はね負けてしまいましたけども、それに向けてみんな一生懸命練習したり、コミュニケーション取ったりしてすごいチームとしてよかったというか、今回試合に向けてすごく楽しかったですし。またセコンドについてくれた北岡君がそういった部分では今回の試合では大きくてみんなが安心して挑めたというのは僕だけじゃなく北岡君の力もあったし。みんなもそういう部分で盛り上げてくれて、負けたんですけどそういう部分ですごくよかったと思います。所選手との試合に関しては今日当たるじゃないかなと思ったところもあったんですけど。楽しかったです。やってて楽しかったです。回転体じゃないですけど、攻守が入れ替わる、所君だからできる試合だと思ってますし、結果的には一本取れなかったですけど、ドローっていう形になりましたけどもやってて楽しかったということがお客さんたちに伝わってくれてたらよかったし、画面を通じてFIGHT PASS見てる方にも二人が頑張ってるというところを分かってもらえたら嬉しいなと思います。
TEAM WOLF
——試合の感想をお願いします。
グラント・ボグダノフ やっぱり引き分けという結果で残念だと思います。立ち技の勝負にハマっててもっと寝技に入り込んだら結果が異なったかもしれません。満足してません。これから頑張ります。
内柴正人(以下、内柴) そうですね、まず世羅さんと試合ができたことをとても嬉しく思います。なんだろうな、僕一人抜いて次に繋ぎたいなと思ったんですけど、残念です。もっと勉強してきます。
——世羅選手の印象は?
内柴 えっと、森戸君の方が強かったです。いや、森戸君試合は引き分けで負けちゃったけど試合前に森戸君に三角とか入ってもらったから僕が世羅君の技がそうでもないなと思えたんで。あとはその対処して自分のいいところを出すことができなかったんで反省はあります。
——狙っていた技はあったんですか?
内柴 そこまでいけなかったのが正直なところです。
伊藤盛一郎 前回は大きい選手で試合時間が短かったんですけど、今回は同じ体格くらいの相手であそこで自分が取らなければ、取って先に有利になって繋げたかったんですけど、自分が決められなかったのが敗因かなと。もっと最初待ちすぎてしまったんで自分からどんどん仕掛け続けていけたら取れたのになという感じです。
小見川道大 そうですね、最後腕固め入った場面あったんですけど、ま、たらればですけど4分か8分か最初の時点であった時に僕の場合短期集中で短期勝負で取ろうかなと4分を選んだんですけど。。。あとの祭りというか、8分はキツイので5分にしとけばよかったなぁと(笑)。でもそうですね。試合って一発にかけないといけないんで決勝とかも頭に入ってたんですけどそこで一発取れなかったのがこのチームWOLFとしての敗因も僕にはあるかなと思います。
森戸新士(以下、森戸) 橋本選手強かったですね。今回、いろんな人の縁があって広島から誘っていただいて、しかも大将という役までいただいたんですけど、結果としてその大将としての役割を果たせなかったのがすごい悔しさが残っていて、ちょっとチームメイトに申し訳ないなという気持ちでいっぱいですね。また出直すしかないですね。
——橋本選手の印象は?
森戸 階級も違うんでもちろん初めてで、体重も10kg以上差があるにも関わらず互角以上の闘いをされてしまったんで敗因は僕の実力不足しかないと思います。また出直します。
——小見川選手、TEAM WOLFいかがでしたか?
小見川 本当にすごくいいチームで、みんな魂熱いものがあって地方から出てきたり、ウッチー(=内柴)も熊本から出てきたりと集まってくれて、チームが結成できて一緒に闘えて本当に嬉しかった。みんなそれぞれ頑張ってくれたと思います。欲を言うならもっと楽しみたかったですけど、勝負ってそういうもんだと思うんで。またみんなで出たいです。
——内柴さん、お客さんの前で試合をしたのは久しぶりだと思いますけど、どんな感想ですか?
内柴 まずはこの大会に感謝して、呼んでくれた小見川先輩に感謝しています。僕とチームのメンバーとして闘ってくれたみんなに感謝してます。
——Twitterで家族への思いを呟かれていましたけども、特別な思いはありますか?
内柴 僕は昔からこの姿勢でやってるんで。10年ぶりだろうがなんだろうが人からどう思われようが僕は家族のためにやっているんで。バラバラになろうが一人ひとりが頑張れるように今できることを一生懸命やると。それが仕事だろうが、QUINTET、グラップリングだろうが一緒の気持ちでやってます。
——今後もQUINTETに参戦したいという気持ちですか?
内柴 本業のつるの湯の温泉の社長がまだ仕事を覚えるまで頑張れと。それがいっぱしになれば2回目、3回目があるんじゃないかということを言ってくれているんで、1回ここで感謝の気持ちを持って仕事に帰ります。今回試合に向けて練習させてもらっていっぱしになる段階で今回小見川先輩に九州の練習環境整えてもらって、遠く心が離れていた柔道仲間たちが練習環境を与えてくれて今回迎えられたので、柔道とグラップリング、柔術を文武両道という感じでやっていきたいと思います。
——柔術やグラップリングなどスポーツとしてどういう魅力を感じてますか?
内柴 正直、こんな世界があるんだとは10年前は知らなかったので本当に誘ってくれたアルバンカの山田さんとか、小見川先輩とか何も僕がどういう心境とかじゃなくて、とりあえずやろうよっていうところから2年ぐらい前から誘ってくれてこの世界にいれてもらったんで。技術とか云々じゃなくて気持ちで闘えるところだという気持ちを持っています。
小見川 最後にいいですか? こうして試合やって気づいたというか、わかってんだけどまた気づくというかなんですけど、人生って一回きりでその一回きりを悔いなく生きることがすごい大切だなって試合やってまた。ま、それで負けたけど次どうすればいいかって。そうして人間はたくましく強くなっていくんだなと感じました。本当にみんなありがとう。みんなからそういうふうに学んだなと思います。
Special Single Match
イゴール“ファットニンジャ”タナベ ハイサム選手は強い選手で一瞬のスキも逃せないのでフットロックとれてよかったです。あのあと何があるか想像できないんでよかったです。(フィニッシュは狙っていた技でしたか?)狙ってはなかったです。練習でもけっこう使う技なんで入った時に逃さないと思って極めました。今回決着つけられてよかったです。もちろん決着とは言えないです。これからもハイサムとは何回も試合して毎回俺が勝てるとは言い切れないですけど、今回の時点で決着をつけられたのは嬉しいですね。(今後の目標はありますか?)今後の目標は(QUINTETに)個人戦で出たくなくて本当はIGLOOチームで出たかったんですけど、残念ながらできなかったんですけど、僕のQUINTET内での目標はチームで闘うことですね。それで日本最強を決めたいですね。やっぱりIGLOOがいないところで最強は決められないんで、IGLOOを出して日本最強を決めましょう!
ハイサム“ジラフ”リダ なんて言えばいいかイマイチ分からないです。悔しいです。(予想してなかった技が来てしまった感じですか?)そうですね、ディフェンスしている間に自分から倒れてそのまま上に乗っかられたんですね。だから本当に抜けなかったです。自分のディフェンスのミスと相手がはやくてというか。。。(ハイサム選手のプランは?)相手が下から攻めてくるの分かってたので上から攻めようという感じだったんですけど。分かってて取りにいったんですけど押されて下に倒れてうまく入られたんですね。すいませんでした。
Special Iron Man Match
桜庭和志(以下、桜庭) 僕らもジジイだけど、チーム戦がメインなんでチームの選手を休ませないといけないから、ぶっちゃけハイサムとイゴールがあんな秒殺で終わると思わなかったんで、ここはもうおじさん同士が粘って粘って8分やらなきゃいけないルールだからもう粘るしかないと思って。最後の2分くらい死んでました。またグレコだから上半身がめちゃ強いから。まあ、僕も高校グレコ2位ぐらいですけどね。
杉浦貴 (以下、杉浦)高校ですよね?
桜庭 フフフ、高校レベルなんで(笑)。すいません。
杉浦 まずあの、緊張感がありますよね、マットで。プロレスとちょっと違って緊張感があって。(マットは)広いけど余計逃げ場がないというか。8分あるというのは逆に助かりました。これがすぐ秒殺されたら情けないしそういう意味では8分間頑張ればいいんだって。
桜庭 途中足関決まってないのに「足関、足関!」って!
杉浦 極まってましたよ、あれ。
桜庭 極まってないですよ!
杉浦 危ない。折れる瞬間でしたよ。レフェリーが間違って一本って。
桜庭 そうそう。レフェリーに「足関なし」って言ったら、「あっ!」って(笑)。
杉浦 反則ですよ。足関なしなのにとってるから。ちょっと明日のタイトルマッチの忖度して欲しかったですけどね。
桜庭 手四つOKって言ったら手四つ狙ってきて。
杉浦 聞いてたんで。
桜庭 これはこれでありかもしれないですね。グレコだったり柔道の選手だったらこのルール強いかもしれないですね。僕はレスリング出身なのでフリースタイル、グレコローマンスタイルでやってましたけど、今の寝技はフリースタイル、今日やったように上半身だけ、足絡めてテイクダウン決めてもいいけど足関はダメってやると柔道選手やレスリングのグレコの選手はメチャ強いと思いますよ。それはありですよね。
杉浦 ただ、やってみた感じは足がないと思うと逆に動けますね。取られないんで。変に動いちゃうと足取られると思って逆に動けなくなるんで。動けますよね。
桜庭 柔道のNO-GIスタイルのもうちょっと柔道よりの足を絡めていいというイメージはあるんですよ。QUINTETのグレコスタイル? 名前はちょっと変えようと思いますけど、やれば面白いと思うんですけど。何気に僕反り投げ狙ってたんですよ。やっぱ無理だと思いました。だから引き込みました。フロントネックロック、飛びついてやろうと思ったけど全部分かってるからアゴ引かれちゃってチキショーと思って。
杉浦 上半身の方が反応はできますね。下半身は僕はやってないので反応が遅いとか。
桜庭 やってないというけど、オフとか一緒に練習してるから。お互いに動きは分かるっていうのはありますけども、あとは本当にやりながらしゃべりながら。
杉浦 あと2分って言ってくれて。
桜庭 あと2分頑張ろうって。
杉浦 下からすげぇ攻めながらあ「あと2分」って言うから、攻めるのをやめてくれって。
桜庭 それはある意味プレッシャーですね。あと2分だから動けよって。若い子はできないけど、ある程度歳食って、ある程度経験してきたら試合中にいくらでもしゃべれるし。
——杉浦選手、今後QUINTETでグレコルールとかできたら参戦の可能性とかはありますか?
杉浦 答えは控えさせていただきます。迂闊なこと言うと決まっちゃいそうなんで(笑)。
桜庭 出て欲しいですよ。
杉浦 今回ね、俺返事する前に決まってたんですよ。代表の人が後楽園にきて「お願いします」って言われて、「え〜っ?」って(笑)。俺までYESって言ってないのに。でも楽しめたんでおかげ様で。よかったです。
桜庭 ぶっちゃけ最初さそってたんですよ。杉浦さん、出てくださいって。
杉浦 渋ってたんですよ。
桜庭 それでたまたまカシン(ケンドー・カシン)もいたんで、「カシン、出てくれ」と。そしたら杉浦さんが「グレコだったらいいよ」って。おっ!と思ったらグレコスタイルができちゃった。
——明日は(NOAHで)タイトルマッチがありますが、絆が深まったという感じですか?
杉浦 そうですね。
桜庭 えっ? そうなんですか?
杉浦 僕はかなり深まりましたよ。明日は明日でやりましょうよ(笑)。
——QUINTETをコロナ渦でやれたというのは桜庭さん的にはいかがでしたか?
桜庭 それは約1年間いろんなこと考えられたし、ある意味プラスになりました。指導の時のポジションももっと危険なポジションにさせると指導を嫌がるからもっと攻めるだろうとか。ワンマッチに対しての判定基準だったりとかいろいろ考えられたんで、いい1年だったと思います。その間にYouTubeで宣伝もできましたし。
桜庭和志プロデューサー総括
特にはないですけど団体戦は面白いなと。チーム所優勝ですよね。俺のいないところで優勝してって。(ご自身の優勝したい気持ちも強くなったと?)まあ、ちょっとは。。。。。ぶっちゃけていうと50のおっさんにはきキツイなと。やりたい気持ちはありますけど杉浦さんと8分どうしても選手休ませないといけないんでエキシビションアイアンマンルールで8分やりましたけど、かなりきつかったんで。CARPEが優勝するかなと思ったんですけど、残念ながら4連覇はならなかったですけどやっぱりCARPEチームは強いなと思いましたけどね。順番だったりとか考えてますし。まあ所チームはMVPは大介(=中村大介)じゃないですか。あとは決勝の時は小谷選手。まあ、リーダー(=所選手)が1試合しかしてないのは納得いかないですけど。所英男がね。お前なんなんだよって(笑)。みんなに奢れよって言ったら金原選手が「すみません、僕も1試合しかしてません」って。それはしょうがないから。(内柴選手の試合はいかがでしたか?)動きがあって面白いと思いましたけど。試合終わってちょっと話しましたけど、もっと極める技術を持つともっと強くなると思いますよみたいな感じで一言言いましたけど。それよりも所英男ですよ。1試合しかしなくて。